SONY FDR-X3000を購入したものの結局メルカリで売却してしまった話

 SONYの絶版アクションカメラとして最高峰の性能を誇るFDR-X3000ですが、この度売却してしまいましたので、良い点悪い点をまとめておきたいと思います。

かっこいい

購入しようと思った経緯

 私が以前使用していたアクションカメラはGoPro HERO4 silverEditionで、使用用途としてはバイクに乗る際の映像記録及びウーバーイーツをはじめとする出前仕事をやる際に配達の様子を記録するために使用しておりました。このGoProは手放してしまい、その後はバイクに乗ることもなくなりアクションカムが欲しい状況にはなりませんでした。

 私事ではありますが、2025年より都内でウーバーイーツなどのギグワークでの生活を再開して、バイクに乗る機会も増えましたので、その様子を映像記録として残しておきたいと思い至りました。

SONYとGoProどっちがいいか

 現在のウェアラブルカメラ・アクションカメラの市場はドローン技術の進歩もあり、Insta360 AceやDJI OSMO actionなどかなり選択肢が増えました。しかも、無名メーカーのアクションカメラとは違い、すでに性能ではGoProを凌ぐほどです。しかしながら、私はSONYかGoProしか眼中にありませんでした。単純な話で、中国企業のアクションカムメーカーの映像がそんなに好きではなかったからです。

 SONYはすでにアクションカム生産から撤退しており、2016年時点ですでに生産が止まっているものと思われます。一方、2000年代初頭からシリーズを更新し続けているGoProは検討時点での最新機種がHERO13まできており、もはや性能面でSONYに勝ち目はないかのように思われました。

 しかし、いまだにGoProは外部マイクを使用することを想定していない(メディアモジュラーがないと外部マイクが使用できないのは想定していないのとほぼ同じ)、クイックキャプチャーが怖すぎて使えない(電源OFF時点からクイック撮影するボタンで撮影すると動作が安定しないのはHero4から改善されていない)ように思われることから、2016年の古いカメラではあるものの、SONY FDR-X3000が候補に上がってきました。

明確にSONYが他社よりも優っているところ・良いところ

空間光学手ブレ補正

 この点はどのメーカーよりもSONYが優っている点であると私は考えておりますが、SONYのアクションカメラは「空間光学手ブレ補正」機能を有しており、特に夜間の手ブレを補正した撮影映像が自然な映像仕上がり綺麗に残すことができます

 この点がDJIのカメラやinsta360Ace proなどのアクションカメラを避けた理由でした。どうしても電子式手ブレ補正だと、「後から作ったような」夜間動画になる感が否めませんでした。※個人の意見です。

 その点SONYは光学式の手ブレ補正のため、夜間もただシンプルに撮ったままの映像が記録され、多少ノイズは入るものの大きく崩壊することはありません。

純正内蔵マイク

 またSONYのFDR-X3000は他社の最新機種と比較しても(youtube等の動画共有サイトにあげられている動画を参考にしての感想ですが)大変綺麗に録音ができる優秀なマイクを内蔵しており、外部マイクのジャックがあるものの、外部マイクなしでも大変手軽に撮影を行うことができます。よって、アクションカメラの枠を少し超えて、Vlog撮影の小型ビデオカメラとして用いるのにも、最適なように思われました。ポケットに入るサイズ感で綺麗な映像で、いい音で映像が記録できるのは素晴らしいことです。

中央下部の穴がマイク穴

FDR-X3000を売却した理由・よくない点

4Kでなくていい

 そもそも論だが、4K撮影が可能なFDR-X3000ではなくHDR-AS300で十分な性能なのではないか?と思うと同時に、実際に夜間に4Kを撮影してみたところ、純正バッテリーで15分しか撮影ができないことが判明しました。また、私の勉強不足だったのだが、4K撮影すればすぐに綺麗な映像が記録されているものと思い込んでいましたが、実際には4K logというやつなのか、全体的にトーンが灰色がかった記録映像が残り、それを編集で色調整する必要があり、かなり手間であることがわかりました。もちろん広い範囲の色を捉えて記録しているために後ほど編集が可能である、という論理も成り立ちますが、youtubeに動画を投稿したいくらいであればHD動画でも十分なのではないかと思いました。

カメラ形状はどうしてもSONYだけおかしい

 あくまでバイクに乗って撮影するという観点からで、Vlogを手軽に撮るという点からはメリットにもなり得ますが、やはりSONYのアクションカムの形状はレンズに対して水平方向の面積が少なく、対して垂直方向の面積が大きい設計となっています。

したがって、ヘルメットにマウントする際には、ヘルメットの右か左の側面にカメラを取り付ける必要があり、胸部や肩に装着する際にも、前方にカメラが飛び出る形になります。

SONY公式のチェストマウント使用例

いわゆるモトブロガーさんがよく用いる視点である、顎マウントは現実的に困難であり、やはり形状の壁は越えられませんでした。顎マウントに関しては、SONY純正のバックパックマウントを用いると簡単にマウントはできるのですが、やはりスタイルとして好みではありませんでした。

 ただ、SONYの光学手ブレ補正がそもそも可能なのはこの形状にある可能性もありますので、一長一短でどちらをとるか、という選択になるのだろうと思います。

純正マウント類が高すぎる問題

 これは生産終了のカメラなので致し方ない部分もありますが、SONYの純正マウント類は全て一個7,000円ほどの値が付いており、集めるだけで安いGoProシリーズ一桁代が買えてしまいます。

次はGoProを買ってみよう

 まとめとして、次はGoProに回帰するつもりです。色々なソフト上の問題がありますが単純に慣れているからです。