福島県郡山市をめぐる冒険
先日地元に帰省して母校で卒業証明書を発行していただきました。私自身もテンションがあがって地元の郡山市内を沢山散策しましたので、写真日記をつけてみます。タイトルはクリストフ・コッホの【意識をめぐる冒険】から取りました。非常に面白いのでぜひ読んでみてください。
ちなみに久しぶりに革靴で伊能忠敬界隈に属したので、足の裏に水疱ができてしまい、無理に徒歩移動したことを激しく後悔しています。
今回は電車での帰省でした。
新幹線ホームから駅2階に降りるとすぐ飲食店街になっており、ここから見える景色が非常に懐かしいです。このような形で非常にローカルな話が続きます。
こちらが駅前広場にあるGreeeenの扉です。笑
新しい扉のその先にきっと出会える、次の自分に…
震災後少々廃れた感がありますが、相変わらず治安の悪そうなアーケード街で安心しました。龍が如くに出てきそうです。東北のシカゴと呼ばれていた時代よりは落ち着いたでしょうか。
駅前の大通りをまっすぐ進むと、「さくら通り」に続きます。学生の時、この坂道を登って帰宅していたので、非常に懐かしいです。昔は交差点前にたい焼き屋さんがあったのですが、閉店していて悲しかったです。他の地域に住んだ今だから感じることですが、郡山は坂道が多い地方都市だと思います。
ひたすら歩くこと15分ほどでしょうか。安積黎明高校前に出ます。郡山では安積高校の次に頭のいい高校ですが、全国的に見ると無名に近いかと存じます。私は個人的に思い出があるのと、黎明という言葉の響きがかっこよくて好きな高校です。合唱が強いです。
さて、写真だけ沢山載せていても面白くないので、今後受験界隈ではほぼ間違いなく弱者である福島県から医学部再受験、もしくは非医再受験、それを志望する社会人・浪人の方が出てくることを期待し、福島県収入証紙売り捌き場を一つ紹介します。なぜなら、県立高校の卒業証明書の発行には福島県の収入証紙が必要だからです。それが下の写真左奥に見える鳩マークの建物で手に入ります。一般社団法人福島宅建サポートセンターです。
恐らくですが、駅から徒歩圏内と言えるギリギリの距離にあって、ザ・モール郡山店からも近く、途中でお腹が空いてもご飯が食べられる一番のおすすめ収入証紙購入スポットかと存じます。ちょうど安積黎明高校のグラウンドの真向かいに位置しています。他にも収入証紙売り捌き場は存在するのですが、私はここしか歩いて行く気になれませんでした。それくらいそれぞれの売り捌き場が散らばっていて遠いです。
ハトマーク会館。建物入ってすぐの受付で収入証紙が欲しい旨をお伝えすると、すぐに用意してくださいます。
私は収入証紙を300円分を3枚いただきました。私の母校では1枚300円の収入証紙で1枚の卒業証明書が発行できます。今から三浪する気はさらさらないのですが、一応、ですね。
さて、非常にローカルなお話で初見で読んでくださっている方には申し訳ないのですが、さくら通りをずっと開成山公園の方に向かい、内環状線を富田方面に向かう道が、私の通学路であり、母校への道になります。
通学時はこんなにカフェがなかったのですが、星野珈琲やスターバックス、コメダ珈琲店が乱立しており、もはや市民皆カフェイン中毒なのではないかと疑われるほどで個人的に笑いました。
そして、この非常に長い坂道を登るとわたくしの母校である郡山北工業高校が見えてきます。私は学生時代、雪が降った翌日は必ずこの坂道のせいで遅刻していました。
母校に到着しました。なんと、学校敷地内に設置されていたバス停が消失しており、少しだけ寂しい気持ちになりました。昔はちょうど写真内のポールが立っている位置にバス停が設置されておりました。
無事に3枚の卒業証明書を発行していただきました。当日発行が可能かどうかは学校によると思いますので、事前確認が必要です(多浪はセンター試験や共通出願を何度か経験していると思われるため、この限りではありません)。
ものづくりからドロップアウトして、大学受験の道を創造してしまい申し訳ございません。
これで地元帰省への用事は済んだのですが、せっかくなので散策してみました。まずは、内環状線沿いにある、こおりやま文学の森を冒険しました。
この日は気温が30度を超えていましたが、ここだけ非常に涼しくて驚きました。
郡山にある久米正雄記念館は、2000年(平成12年)に鎌倉から郡山に移築された久米正雄邸です。中に入ることもできますが、今回は汗だくで汗臭そうだったので失礼かなと思いやめておきました。
こおりやま文学の森も入れば面白そうでしたが、利用料が200円くらいかかるらしく、小銭を持っていなかったので入るのやめました。
次に、完全に不審者ですが、郡山市立薫小学校を見に行きました。こちらは特別変わっておらず安心しました。震災後は除染関連で校庭の砂を除去したり大変だったようですが、今は落ち着いたようです。
小学校に通っている時は想像もできなかったのですが、割とブルジョアジーの子供が集まる学区だったらしく、貧乏家庭出身の私は、大人になってからそれを知りました。笑
今ではいい思い出です。
次に、交差点を原点として薫小学校と点対称の位置にある、郡山市立第一中学校に行きました。
ベルマークの収集で寄贈されたベルはもはや水すら出ておらず笑いました。本当はベル上部から水が出て、一定時刻に鐘が鳴動します。水と緑がきらめく未来都市郡山の未来を見ているようです。笑
さて、色々と散策をして疲労したので、郡山市内で食べログの評価が異様に高いとんかつを食べようと「仁亭」さんに立ち寄ったのですが、なんと定休日でした。残念。調べが足りませんでした。
郡山に来た際にはぜひ。
仕方ないし暇なので、震災以前に住んでいた場所を訪れてみました。
別にばれても構わないのですが、この辺に住んでいました。今は住んでいた家が取り壊され、跡形もありません。
思い出に浸ってノスタルジーな気分になったあとは、ミュージカルがくと館へ行ってみました。以前はピアノが無料開放されていて自由に弾けたのですが、今は事務室へ申告しないと弾けないようです。これも街中でピアノ弾いてみた系のyoutuberの社会的な爪痕でしょうか。
さて、歩き疲れて郡山巡りはもういいだろうという気分になったので、駅前に戻ってみます。
震災後はすぐに両親が引っ越しを決断してしまったため、私は東京に就職後郡山に帰省した際に泊まる家がなかったのですが、いつもここにとまっていました。第二の実家です。
さて、最後に今住んでいる地域には大きな書店がないので、この旅の締めくくりとして参考書オタク活動をしてみました。うすい百貨店というローカルな百貨店があり、その中にジュンク堂が入っているので、立ち寄りました。全く文脈と関係ありませんが、YAMAHA YZF-R25が停まっており非常にかっこいいです。
最後の最後に駅中の飲食店街にて、会津蕎麦と日本料理の湖穂里さんでお蕎麦を食べました。
私は酒が一滴も飲めないので、ジンジャエールで。
今回の帰省での目的は卒業証明書の発行およびその受け取りでしたが、随分と長く旅をした感覚になりました。いい旅でした。
さて、最後にうすい百貨店のジュンク堂で購入した参考書をご紹介します(参考書オタクなので)。
- 駿台文庫 東大入試詳解25年 数学(理科)
- 駿台文庫 新・物理入門問題演習
- 駿台文庫 いますぐ覚える古文単語300
- 河合出版 プラグマティック化学
まずは、東大入試詳解です。理系数学の問題を収集しているという意味では赤本と変わりませんが、一番の違いは、分野別ではなく、年度別に並んでおり、セット演習向きだということです。これは鉄緑会の過去問集もそうなっていますので、やはり東大の数学ともなるとセット全体で何点取れて、周りの受験生がどのくらい取ってくる試験なのか、それを瞬時に判断して、かつ、自身が平均以上解ける実力があることが重要なのだろうと思います。
本の中身自体はまだ手をつけていないので、後日レビューする予定ですが、問題が別冊として切り離せるのはいい点かと思います。
実はこちらの参考書が置いてないかな、とジュンク堂に立ち寄った経緯があるので、即買いでした。
問題演習と記載がありますが、まえがきに記載されているようにこれ一冊で、すなわち、新・物理入門という教科書的な立ち位置の本を買わなくても、演習を進めることができるようになっています。単元別に並んでおり、まずは講義系の文面から始まります。これは確かに新・物理入門があった方が読み進めやすいですが、今はネットが発達しているので、わからなかったらweb検索かければいいレベルだと思われます。
問題は、基礎、実戦、記述と難易度ごとにわかれており、正直な感想としては、よく同種の参考書として紹介されることの多い「理論物理への道標」よりもやさしいレベルから入ることができると思います。
また、記述演習が一番難易度が高いものですが、山本先生による解答の記述例が掲載されており、何をどのように記述するのかの解説もあり、非常に参考になります。
いますぐ覚える古文単語300は実は初めて見た単語帳でしたが、覗いてみたら配置や配色が自分好みだったので、即買いしました。古文単語帳であることに変わりはないので、好みの問題かと存じます。レビューは割愛します。
最後にプラグマティック化学という参考書です。こちらも、大型書店とかアマゾンにしかないイメージですが、初めて中身を覗いてみてかなり良さそうだったので、即買いでした。
特徴的なのは、多くの文字の中で重要単語の意味を説明、かつ、提示する(つまり教科書的な説明の書かれ方)のではなく、単語別にページを割り振っている点です。例えば、教科書では〇〇すると〇〇になる、これを利用して〇〇する方法を〇〇という。というような説明のされ方をしますが、この参考書では、理論化学なら例えば「逐次滴定」というタイトルでページが割り振られ、その詳細の説明ごとにページが割り振られているイメージです。有機ならば、タンパク質、アミノ酸、酵素、ベンゼン…という具合に、ページが割り振られています。したがって、化学の新研究のように辞書的に使う、ということが非常にやりやすい参考書だと思います。
唯一の弱点は問題が少なく、ほぼおまけ程度であることでしょう。
これらの参考書を使った結果はこのブログで記載をしていく予定ですので、ぜひお楽しみに。才能とは続けること。将棋の羽生さんがそれを教えてくれたので今日も勉強も続けています。
駄文をお読みいただきありがとうございました。