ウーバー配達員によるファミマの撥水パーカーのレビュー
こんにちはこんばんは。先日ファミマのはっ水パーカーを購入し、雨の中UberEatsの配達に使用したので、本音でレビューします。
先に結論めいたことを記載すると、自転車やバイクでの通勤通学くらいの短時間使用ならば買い、Uber配達、交通誘導員並びに警備員等、長時間雨に当たる場合は内部まで濡れるので要検討、しかし、普段のUber作業着として買い。といった具合です。
2022年9月発売
ファミマのはっ水パーカー(レインパーカー)は2022年9月27日に新発売されています。価格は3,289円(税込み)で、サイズはユニセックスのM及びLの展開で、色は2023年1月現在「黒」のみです。
素材が小松マテーレ社の超耐久撥水素材「ダントツ撥水」が使用されており、撥水性及び耐久性に優れている、という商品説明に乗せられて購入！
私は現在ホームレスのため、雨の日に活動範囲が狭まることが悩みでした。なぜなら、自転車で傘さし運転をしないものと仮定すると、電車かバスか徒歩でしか"濡れずに"移動できないからです。フードデリバリーも雨の日は稼働を控えて、近くにある図書館に籠って日がな一日読書するという感じでした。その点をこのパーカーは果たして解消してくれたのだろうか。
はじめて着てみた感想・サイズ感
ぱっと着てみた第一印象は、「意外にサイズがぴったりだな」ということです。私は身長が176cmほどなので、ユニセックス展開されている商品のLサイズであっても小さい場合があるのですが、このはっ水パーカーは非常にゆったりとしたサイズ感です。これはシンプルに嬉しいポイントです。
着込んでいたのは、襟付きシャツ一枚、スポーツするときに着るようなシャカシャカの上着一枚、ニット一枚、mont-bellのスペリオダウン1枚で、その上にこのパーカーを着ました。ぴったりでした。これは、モード系ファッションを好む人のぴったり、所謂スキニー的なぴったり感ではなく、雨から衣服、身体を守ってくれそうという、多少余裕のあるぴったり感でした。よって反対に、女性の場合には、Lサイズだと大きく感じる場合があるだろうと思われます。
パーカーの構造的観察
まず第一に、ファミマのコンビニエンスウェアというだけあって、チャックの持ち手部分に青と緑のファミマカラーを採用しています。これはファミマが好きな方は推しポイントかも知れません。私は特に興味がありませんが。反射素材ではなさそうです。
第二に、胸ポケットが左側にあり、実は中にはコンビニエンスウェアの表示があります。これ、パッカブル仕様でこの胸ポケットに収納することが可能なのですが、あんまり知られていないと思います。笑 これについては後述します。 残念ながら、こちらのチャックの持ち手はファミマカラーではありません。
第三に、左右にポケットがあります。これはチャック無しですが、意外に深いので、スマホやキーケースなんかは、私はここに入れています。写真を撮影していませんが、パーカー内側にもさらにポケットがあり、表面左右と裏面左右、胸ポケットまで含めるとポケットは五つあります。
第四に、袖口及びフードの端は、緩いゴム?製で多少の伸縮性があります。
第五に、フードがかなり大きめ、というか深めで、個人的にはここが一番買ってよかったポイントかも知れません。他のレインコートは、フードが浅すぎて、自転車を漕ぐと風でフードが外れてしまうのが非常にストレスでした。このパーカーはそれがないくらいフードが深いです。かといって、前方が見えなくなるくらいではなく、ジャストサイズ！これが素晴らしい。
構造として、生地(素材)はかなり薄めで、突起物に引っ掛けると簡単に破けてしまいそうです。伸縮性はあまり感じません。しかし、それにより、重量的にかなり軽いです。
パーカーの機能的観察
左右にあるポケットに構造的にチャックが無いことにより、Uber配達員の仕事をする観点からみれば、ポケットに入れた私物を簡単に取り出せるという点で、かなりストレスフリーで良いです。Uber配達員の仕事は、ポケットが大事で、モバイルバッテリーやら、バイクのキーやら、自転車の鍵やら、何かと取り出し収納のくり返し作業を多数行うため、ポケットがあることを前提として衣服を選ぶことがあるかも知れません。
Uber作業着として最早このパーカーをユニフォームとしていいのでは？と思いました。笑
チャックは無いものの、外からのポケットへの雨の侵入は、自転車をこぐ場合にはあまり気にしなくても大丈夫でした。
それから、構造面で述べた、フードが機能的で推しポイントです。フードが深い、かつ、顎下までチャックを締めて包み込まれるため、少しの風くらいではフードが脱げて髪の毛がびしょびしょになるということはありません。この点だけで買ってよかったなと思いました。1,000円以下で販売されているような安物と比較するのもよろしくないかも知れませんが、顎元までボタンタイプだと何度もボタンが外れて、フードも脱げて、濡れて冷えた手でボタンを締めなければならず、ストレスフルで発狂しそうなんですよね。笑 その意味でチャック(ファスナー)は偉大です。
そもそも雨ガッパは着て歩くというよりは、両手が空く、すなわち、自転車に乗れるという機能を重視した結果購入されるものかと思います。傘だけで行動できるブルジョア会社員時代は、カッパなんて購入した記憶がありません。カッパを設計する場合には、この点(雨の中両手を空けて何をするか)が想定されていない気がします。ドンキのカッパはフードが首元で回るらしい。そういった想定のもと設計することが必要だと思われる。(首が回転しないと後方確認ができない。)
パッカブル仕様なのにあまり知られていない？
このパーカーはファミマのサイトでも、パッカブル仕様だと記載があるにも関わらず、その一文だけしか説明がないからか、収納する際に、パーカーの胸ポケットにパーカー自体を収納可能、かつ、収納袋自体はパーカーである(ソクラテスの論法かのようだ)こと、ここに「コンビニエンスウェア」の表記があることがあまり知られていないかも知れません。一応記事を書く前に各ブログを読ませていただいたのですが、商品棚に陳列する際の、例の透明のビニルパックに収納することできそうとも記載があったり、一般に知られていないかも知れない。この記事を読んだあなたは今日から得意げにパッカブル仕様を屈指して、パーカーを持ち運ぶことができます。折り畳み傘のような固定の構造物が少ない(ファスナーだけは仕方ない)ので、小さく折りたたむことができます。
で、雨に濡れるん？
ふつうに濡れます！笑 5mm/hの雨には耐えられないと思います。UberEatsの稼働時に使用した場合、時間当たり3mmくらいの雨でも、長時間移動、稼働することを考慮すると、中に雨水が染みてきます。自転車に乗る場合、特に前腕が濡れて、中の服も濡れてしまいます。笑 しかしながら、雨に当たり始めて1時間くらいならば、そこまで中にしみてくる感覚がありませんでした。また、私自身は自転車に乗る前提で記載しているため、徒歩であれば5mm/hくらいの雨を限度として、耐えられるかも知れません(それなら折り畳み傘を買えばと思うが)。これは購入後の初回のみではなく、複数回使用時も同じです。耐久性の面はまだわかりませんが、薄いので、突起物に引っ掛けると一発で破けそうです。
通勤通学に使用する場合、3mm/hが、中まで濡れるか濡れないかのひとつの目安になるかと思います。
まとめ
フードやポケットが優秀であり、さらさらした素材で動きやすいため、私は雨具としてではなく、Uber配達員に擬態するときの普段着として使用しています。したがって、普段着として買ってもいい商品だと思います。本気の雨具はmont-bell(モンベル)かワークマンでそろえましょう。笑
ホームレス的な観点からしても、折り畳み傘と比較して固形物がすくなく圧縮できること(折り畳み傘は無限に折り畳めないから嵩張る)、軽いこと(荷物量の多いホームレスにとって質量は敵)もあり、しかも、小雨ならばこれ一着で何とか凌げるとなれば、ホームレスにとってもおすすめの商品かも知れません。ただしホームレスの場合、商品価格の3,000円もあれば未来に生命をつないだほうが賢明かと思われます。
ここまで駄文をお読みいただきありがとうございました。ではまた。