【4/n】路上生活からの脱却日記 – 羽田タートルサービスさんとの出会い-地獄の倉庫バイト編

2025年4月6日

ショットワークスコノヒニ経由の、ヤマト運輸さんの倉庫日雇いで仕分け作業にも慣れ(といっても3日間夜勤に行っただけであるが)、それ以前から確保しておいた案件である、羽田タートルサービスという会社の派遣を受けて、とある物流倉庫で働く日が近づいてきた。

ああ、緊張するなぁ。でも、仕分け・ピッキングって書いてあったし、スーパー系の商品のピッキングって書いてあったから、おそらくはベルトコンベアから流れてくる商品を、透明のボックスにテトリスのように詰めていくだけだろう、でも、ヤマトさんの仕分けよりは細かいものが多そうで、難しそうだなぁ。そう思っていた私は、数日後地獄を見ることとなりました。

当日は初回であったため、とある羽田タートルサービスさんの支社に出社し、誓約書等を記載し、押印をして、安全靴ほか備品を借りて、送迎バスに乗せられて物流倉庫に向かう流れである。誓約書の記載は数分に過ぎない。その他の準備作業が主である。まず、この時点で、これがヤマト運輸さんと違って勤務時間ではないことに憤りを覚えました。笑 まあ、冗談ですが(いや冗談ではないのですが、そう言っておくほうが角が立たないだろう)。

さて、物流倉庫では、初回勤務のメンバーがみな不安そうな顔で集合していました。訳も分からず、案内されるがまま、受付場所に移動することになりました。そこで、勤務開始の打刻を行いました。

どんな仕事をやるんだろうか、でも、ヤマト運輸さんの倉庫よりは、人数も多く、みんなゆったりと作業している雰囲気だし、日本語が通じるかもわからない外国人が働いていたのをみて、楽勝だな、と内心思っていました。その数分後、地獄の作業が開始されるとも知らずに。

私に与えられた仕事は、いわゆる、「流し」というものであった。これは現代の島流し、すなわち、奴隷作業とも呼べるであろう。もちろん差別的な意図はないが、実質的に人間の行っていい作業ではない。これは倉庫作業の中で最もきついのではないだろうか。作業内容自体は非常に簡単である。半径1mの距離もないベルトコンベアに、パレットに乗せられ運ばれてきた物品をひたすら流していくだけである。この物品が、先述したとおり、スーパー向けのものなのである。私の担当場所は、飲料のみであった。2Lのペットボトル×6の段ボール箱が、パレットに敷き詰められる形で乗せられている。そのパレットを1パレット2分足らずで裁いて流していく。1箱当たり350ml缶×24本とか、500ml缶×24本とか、そんな感じである。パレットには数十箱の段ボールが敷き詰められている。

イメージがわかない人のために、そして、これから地獄の倉庫作業を担当する不安を感じている人間のために例をあげると、ラグビーのスクラムハーフのポジションの役割なのである。スクラムハーフとは、ラグビー選手同士がぶつかり合って塊が出来たとき、その塊からボールを裁くポジションである。ラグビーには、地面に倒れたら、その当該選手はボールを手放さなければならないというタイムリミットがある。物流倉庫も同じようなものであった。試合を進めるためにラグビーではそのような時間制限が設けられている。倉庫も同じで、ちんたらと流しをやっているとめちゃくちゃ怒られた。笑

お茶やお酒など、ありとあらゆる重量物、すべて常に10kgを超えるもの(ただし、すべてが均一化されている、なぜなら、パレット毎に商品が違いパレット上はひたすら同じ商品だからだ)を、2秒に1個くらいのペースでベルトコンベアに流していく。つまり、ラグビーをイメージし、ラグビーボールが10kg以上であり、2秒に1回のペースでボールをスタンドオフに裁くと考えればよい。

特に、パレットの底に近づくほど、すなわち、地面に近づくほど、その体勢で重量物を持ち上げてはならない、と保健体育やトレーニングセンター等で習う体勢でベルトコンベアに流す必要があり、これが最も辛い瞬間であった。

私は、ものの3分で、ああ、これはやばいと思いました。こんな私でも、以前は土方でバイトしたこともあるし、ウーバーイーツの配達員だって、1日100kmくらい自転車で駆け抜けるのだ。これはなかなか過酷である。ソーラーパネルを人力で1Fから4Fまで荷揚げしたこともある。それが、過去一番辛い仕事であった。今ここに、新たに過去一番辛い仕事が更新される運びとなった。人間がやっていい仕事ではない。笑 いや、冗談抜きで。なんで機械を使わないのか謎である。

実際にやっている作業としては、本当にただ、段ボールをひたすらベルトコンベアに流して、そこにセンサーで読み取れるようにバーコードのラベルを張るだけである。機械化できない理由が技術的な問題のはずはない。おそらくの予想であるが、シンプルに、数日でも倉庫の物流作業を止めることができないのであろう。それで、毎日毎日バックレるかもわからない日雇いを雇う必要があるのだろう。機械化するためには、倉庫の物流をそれなりの期間停止させる必要があるのだろう。よって、二重系統ではなく冗長が取られていない物流倉庫は、肉体的に苦しむ結果となる。冗長の重要性は、福島第一原子力発電所の事故からも明らかであろう。物流倉庫ならば、設計時にそのあたりを想定しておくべきであると感じた。

この地獄の作業が終了したのは、9時から勤務を開始して16時30分頃だったように記憶している。もうその時点で、私の身体はボロボロであった。そして、まだ時間があるため、他の作業場所を手伝う。どれどれ。なんだよ、クッソ楽じゃねーか!!!!!というのが正直な感想である。コーヒーの粉とか、めっちゃ軽いやつだった。

まず、このような地獄の担当場所に一度配置されると、連続で日雇いを確定している場合翌日も同じ担当場所である可能性が高い。それは企業側で会社員をやっていたので手に取るようにわかる。バックレようか。いや、一度やると決めたのだから、向き合おう。そして、翌日。

やっぱり同じ担当場所じゃねーか!!!!!!!

その翌日、やっぱり同じ担当場所じゃねーか!!!!!!!

地獄のような3連勤を何とか乗り越え、膝が関節痛に襲われました。

地獄のような倉庫バイトの担当にあたらないコツとしては、女性に生まれること。まずこれが最も確実です。みんなどの担当場所も倉庫内作業は大変とかいう方もいらっしゃるが、女性が担当している場所は基本的に楽です。肉体労働と言えるかも怪しい。涼しい顔をしているどころか、ダウンコートを着ている。すなわち、女性であれば、どんどん倉庫バイトに応募した方が、少ない労力で、男性の肉体の破壊され加減に比べて圧倒的に楽に報酬を得ることが出来るだろうと思われます。というか、「流し」を女性にやらせたらパワハラと言われそうなくらいまじできついです。

そして第二の対策として、そもそも倉庫作業は選択しないような人生を歩むこと。日雇いで派遣された人間には真面目な人間が9割だが、1割、勤務時間を便所ですごして報酬だけいただこうとする輩がいるのもまた事実である。自分の人生、このような人間とかかわらないためには、そこに落ちる以前の段階で、何らかの対策を打つ必要があったはずである。私はそれを怠ったために地獄を見たし、サボり人間との遭遇をするはめになった。流し作業をやった後にこのような人間を見るとぶちのめしたくなる気持ちも少々沸く。

羽田タートルサービスさんの社員さんと思われる方も親切ではあった。しかし、正直なところ、ヤマト運輸さんよりも、人を使い捨てと考えているような雰囲気を感じた。ヤマト運輸さんの素晴らしいところは、社員さんも一緒に作業することであるが、羽田タートルサービスさんの社員さんは、あくまで派遣の調整であり、上記のような肉体的につらい仕事を外注しているだけのように感じました。まあ、それによって日雇い労働者はお給料をいただけるのだから、ありがたいのであるが。そして、私はそのままでは癪であるので、こうしてブログに記載しているわけである。

勤務時間は9時から18時で、その分の報酬のみであるが、実際には8時集合だし、解散はどんなに早くても18時40分であった。よって、このような、一旦集合をかけてから送迎バスに乗せる、その時間が勤務時間に含まれていないような案件は避けるべきだと確信した。その送迎バスとは別にすでに支社に通勤しているのだから勤務時間に含めるべきであると感じた。それは、いくら日雇い労働者が騒いだところで変わらないだろう。よって、その分をこのブログの収益で回収できれば幸いである。

ではまた。