2024年の受験勉強の反省

2024年も残すところあと5時間ほどになりました。

さて、非常に個人的な挑戦ですが、今年は数年前に一度挑戦して失敗した大学受験に再挑戦しており、振り返りをまとめてみたいと思います。

Twitter等でフォロー頂いている受験仲間の皆様はすでにご存知かと思いますが、この記事を書いている者は工業高校電気科を卒業し就職ルートを辿っており、ほぼ全ての学習が中学レベルもしくは初学からの勉強となりました。したがって、同じような境遇の方に、何かしらの参考になることを期待して、恥を忍んで記録していきます。

勉強開始時の成績

勉強を本格的に再開する前に駿台atama+プレ共通テスト模試を受けてみました。オンライン受験でわからないところは完全に飛ばしていますが、900点中218点で得点率はなんと24.2%でした。

動画についたコメント

馬鹿にするようなコメントと認識はしているものの、事実、受験は得点で殴るしかありませんので、言い返す言葉もなく悔しい思いをしました。

勉強習慣が身につくまでの期間

まず勉強習慣が身につくまでですが、私は3ヶ月ほど時間がかかりました。平日に仕事から帰宅して、毎日机に向かうことができるような習慣がついたのが、ちょうど5月の上旬頃だったと思います。

ただし、3ヶ月もの時間を要してしまったものの、これは良かったと思います。なぜなら、医学部再受験をはじめとして、そもそも勉強をしていないのにTwitterで医学部再受験を名乗っているだけで満足しているような人(過去の自分がそうであったように)も、正直なところかなりの人数いるような気がするからです。また、上記の勉強習慣が、「自宅で勉強ができる」という習慣だったのも良かった点だと思います。

勉強の大まかな戦略

細かい戦略は走りながら考えが変わりますが、大枠は戦略を決めてから勉強に取り掛かりました。その際、筑駒卒の方が書いた、

「高3から高1の勉強を始めた筑駒生が東大模試でA判定をとり、早慶に無対策で合格するものの、狂った東大入試2023に心を討たれる物語」

というブログが目に止まり、2024年は基本的にこれを参考に動きました。

上記の記事はすでに削除されてしまっており、勝手にネタバレするのもどうかと思いますが、当該ブログを読んだ上で個人的にアレンジした戦略は以下の通りでした。

・数学IAは地頭を信じて飛ばす

・数学ⅡBの勉強から始める

・理科は夏から始める

・英語はしっかりやる

・国語は後回し

戦略に対する評価

数学ⅠAを飛ばすというのは、筑駒をはじめ中学受験勢は整数や確率を一度習得しており、足を引っ張ることはないという根拠から取れる戦略です。私の場合は工業高校卒という大きなビハインドがありますが、集合と論理はシーケンス制御等で真理値で学んでおり(AND,OR,NAND,NORなど)、2次関数等も微分を先に勉強した方が飲み込みが早いと判断しました。また、センター数学時代のおじさん連中には関係ありませんが、新課程共通テストの数学からは整数が消滅しており、おそらく難関大の2次試験にしか登場しなくなるのも、ある意味この戦略の追い風となりました。

この判断は非常に良かったと思います。結局、さっさと数学Ⅲを勉強した方が、全体をよく俯瞰できます。この全体を俯瞰する「感覚」を身につけるのは、個人的に重要だと考えていたため、この戦略はうまくいったように思います。

反対に、戦略ミスもありました。上記のブログを記載していた方は、コロナの後遺症で勉強時間が長く取れなかったため、国語から勉強を始め、結果的にそれがアドバンテージになり、そのアドバンテージは不可欠だったと述べておりました。私は12月まで放置してしまい、現在痛い目を見ています。

また、理科に関しても、(言い訳をすることはありませんが)労働後に勉強をする場合、加えて、学校の授業で理科を勉強していない場合、つまり、初学、かつ、職場仮面浪人の場合、夏からではとても間に合わないことが判明しました。共通テストまで20日を切っている今、理科の知識が足りずに心が死にかけています。

上記のブログの筑駒卒の方も反省で記載しておりましたが、臭いものに蓋をする、すなわち、理系で英語の苦手を放置することは万死に値することが人生経験で段々とわかってきたので、英語だけは上記のブログの戦略には従わずに、しっかりと取り組む方針を取りました。

勉強の失敗と教訓

先述したものと重複する部分があるかも知れませんが、以下の点が失敗であったと感じており、それが教訓になりました。

・東大実戦を受けて有頂天になっていた(所謂冠模試を初めて受けた)

→ 東大実戦では英語の設問をほぼ全て回答することができ、もしかしたら60点/120点くらいもらえるかもと有頂天になり、数学に関しても同じような感想だった。解答の採点と返却を見て絶望した。また、東大実戦で理科が全くわからない試験はめちゃくちゃつまらないなと感じ、焦って理科を始めた。そもそも夏からでは間に合わないことがこの時点では理解できていなかった。

・国語をもっと早く着手すべきだった

→ 国語はセンター試験時代に見ていた難関大受験者のyoutubeなどの悪影響で、1ヶ月勉強すれば古文漢文は満点近い、というイメージが頭にあり、それを思い描いてしまった。実際には地頭という壁があること、またそれを理解できないことそれ自体に地頭の悪さを感じた。

・理科をもっと早く着手する、もしくは、最初から2年計画を遂行すべきだった

→ 理科は物理化学ともに初学に近いレベルであった。共通テストで満点レベルを狙い、二次試験でも得点源にしたいのであれば、4月からぼちぼち勉強を開始するか、最初から2年計画で、1年目に英語数学を極め、2年目に物理化学をつめるという、いわば現役生の必勝ルートが何故に必勝なのかを実感しただけの一年となった。あくまでも初学だから、という前提つきではあるが、元々高学歴ではないのならば、夏からでは間に合わないことを強く意識すべきであると感じた。

配点に対する意識が薄かった

個人的に今年2024年の一番の反省点は配点に対する意識が低かったことである。仮に共通テストで9割から満点レベルに数科目だけでも引き上げられる時間があるのなら、その時間の勉強は国語数学英語の3科目に絞るべきであり、それだけで配点が600点(600/1000)あることの意識が薄かった。もちろん、二次試験に国語が出ないのであれば、国語を理科に置き換えて考えるくらいは許容すべきだが、理系で4月から社会科目をやったり、情報を勉強したりするのはただの逃げだと強く意識すべきであると学んだ。

このあたりはチェビシェフの不等式を意識することが重要だと思いました。

・インプットに時間をかけすぎた

特に化学と物理に関しての反省だが、所謂通読というものに時間をかけ過ぎた。初学だと理解が捗らず、ぶっちゃけわからないものをいくら読んでも脳が働いていなかった自覚があるので、さっさと問題演習をすべきであった。よく、レベルのあっていない参考書では意味がない、とか言われるが、個人的にはレベルがあっていない参考書だと挫折する確率が極端に高いだけであり、意味のないクソみたいなインプットに時間を割くよりは、レベルの高い参考書に果敢に挑戦してみる方が幾分ましであると感じた。

まとめと共通テストの得点目標

英語R 80

英語L 80

数学ⅠA 80

数学ⅡBC 80

現代文 60

古文漢文 80

物理 40

化学 40

地理 60

情報 75

合計 675

総合点で上記の得点が取れたら万々歳というレベルで、基本的には550-600くらいに収まる気がする。うわー馬鹿だ、と思われても仕方ないが、来年もまた受験勉強+電験三種の勉強を継続する予定なのであまり気負わずに頑張ります。

まとめとして、再三述べている通り、配点は強く意識したいし、しなければならないと自覚したのが、今年一番の学びとなりました。

受験医学部再受験

Posted by oden