【8/n】路上生活からの脱却日記 – タイミーで飲食店突撃編 洗い場業務ってどんな感じなのか路上生活者かく語りき
タイミーで初めて飲食店に突撃する日がやってきた。タイミーを使用したのは、コンビニに突撃したときだけだったので、今回はタイミーで2職種目の職場となる。毎度のことだが、どの仕事も初めては緊張するなぁ。
以前にも何度か記載しているが、タイミーとショットワークスを比較してタイミーの良いところは、労働者側からのレビューが公開されていることである。このレビューを見ると、私が応募した案件はレジやホールではなく、洗い場、もしくは、ホールでのバッシング(お客様飲食後に食器の片付けを行うこと)のようだ。
私はそれを見て、お台場ダイバーシティに突撃した。
今は東京から離れているため明かすことができるのだが、私は夜間に限っていえば主に東京メトロ有楽町線の辰巳駅と辰巳海浜公園周辺でホームレス、路上生活をしていた。だから、お台場や有明の飲食店はめっちゃ近いのだ。笑
なんなら湾岸エリアで人手不足なら日雇いで直接呼んでほしいくらいだった。
新木場まで歩いてりんかい線でもいいし、豊洲まで歩いてゆりかもめでもいい。実はヤマト運輸さんの有明倉庫へショットワークスでいったときは徒歩だった。笑
さて、お台場ダイバーシティに到着して、飲食店街にむかって、この日働く飲食店前をすーっと通り過ぎてみた。タイミーアプリ上のレビューのGood評価はかなりいいものだが、なんせお腹を空かせてそうな人が多くてさらに不安になった。
飲食店での勤務経験は実は私にもある。とある高級ホテルの焼肉店ホール業務と、とあるタワマン内のラウンジでの、バーテンダーアルバイト経験だ。焼き肉店は、あまりにも環境が劣悪(以後高級ホテル等が高級に見えるのは表向きだけだと考えが変わった)で1週間程度でバックレてしまったが、バーテンダーのアルバイトは1年くらい続いた。
その時の仕事といえば、「ハンディー」と呼ばれる端末を操作するわけではなく、完全にお客様との自然言語による意思疎通で注文を脳内記憶して伝票起票するシステムであった。ここでドリンク作りとバッシング的なものは経験していた。ただし、私自身お酒がまったく飲めないので、お酒が飲めないのにバーテンダーとしてお酒をお客様に提供するのは、お金をもらって味見とアルコールの分解をお願いする人体実験みたいだなと申し訳なく思っていた。
どちらの勤務経験でも洗い場の経験(後述するが洗い場経験とは「食洗機の使用経験」を指すと思う)はなかった。洗い物はバーテンダーのときは規模が小さいため手洗いだった。
さて、本題のタイミーの飲食店に話を戻すと、ダイバーシティのとある店舗で、私は洗い場の仕事を依頼された。洗い場では、「食洗機を使った経験や洗い場の経験はありますか?」と聞かれたので、素直に上記の業務経験と、食洗機は未経験であることを伝えた。そして、店長と見受けられる方に非常に丁寧に研修的な教育(洗い場だけだが)を受けた。
飲食店の募集で記載される「洗い場の経験」とは、もう基本的に業務用食器洗浄機を使ったことはあるかという意味に換言しても大過ないと思う。これは未経験で応募してもまったく問題ないと思われる。そして、洗い場をやってもらいますという募集は、業務用食器洗浄機を扱ってもらいますという意味であるといってほぼ間違いない。なぜなら、手洗いで済むような食器量ならばタイミー等で洗い場人材を募集する必要がないからだ。
食洗機は業務用の場合、大体どこの店舗も同じものを使用していると思う。Panasonic製だ。後日牛丼大手の吉野家さんやその他居酒屋の洗い場を担当したが、Panasonic製かまでは確認しなかったが、ランプ配置やエラー表示・温度表示、操作性まで同じものだった。
著作権の関係上画像を載せることが出来ませんが、リンクは可能なようなので、これから飲食店の洗い場に挑戦する人のために下記にリンクさせていただきます。下記サイトを見れば飲食店の洗い場レイアウト例も載っており(実際どこもこのパターンだった)かなりイメージが沸きやすいと思われる。
食洗機は大体700-800mm四方、食器洗浄機ドア開放時高さ1600-1800mm程度のステンレス鋼板製で、底面にお湯を放出しつつ回転する羽根車があるものを想像していただければと思う。食器洗浄機のドアは、業務用の場合には、上下に垂直開閉するようになっており、開扉で水流及び羽根車の回転停止(食器洗浄停止)制御、閉扉で食器洗浄開始制御であることがほとんどだと思われる。なお、人間が都度開扉しなくても、あらかじめ設定された食器洗浄時間が経過すると、自動で洗浄を停止し、食器洗浄機の開扉待機状態となる制御である。
私に与えられた仕事は、バッシングされ、ホールからキッチン洗い場に送られてきた食器をスポンジで予備洗いして、食洗機に通すための食器ラックに並べて、ラックごと食洗機に通して、洗い終わった食器をホール、または、任意の定位置に戻すよう依頼する、もしくは、自分で移動配置することだった。これにキッチンからの食器や調理器具が加わる形になるものの、やることは基本的に変わらない。
お台場ダイバーシティの店舗では、このスポンジでの予備洗いの方法を丁寧に教えてくださったので、後日の飲食店洗い場勤務でもその経験が生きた。同じ食器は何枚か片手に(右利きなら左手に)持ちつつ、右手でスポンジで予備洗いをし、同じ側の手で食洗機に通すための洗浄ラックに素早く移していく。もちろんこのようにすると、食洗機に通した後も、同じ種類の食器がラックに並ぶことになるので、効率よくホールに食器をお返しすることができるのだ。
おそらくの予想だが、初めて洗い場に挑戦する人ほど、手洗い、スポンジでの予備洗いを念入りに行ってしまう可能性がある。
しかし、私個人的には、食洗機を絶えず動かすこと、それが洗い場の使命だと感じた。一度食洗機に通してまだ汚れが落ちないようなものは、再度食洗機にぶち込めばいいのである。
私も最初の1時間は、かなり丁寧に予備洗いを行ってから食洗機に通していた。しかし、特にキッチンからの調理器具を一々スポンジで予備洗いしていると、その間にバッシングされたホールからの食器が溜まってしまうので、調理器具等はもう直接食洗機にぶち込めばいいのだと学習した。それに加えて、特別な食品を提供している(白玉とか)グラスでなければ、これも水で軽くゆすいでから食洗機に直接通すくらいでもいいと感じた。
この、どこまでの汚れが予備洗いが必要で、どの程度の汚れから食洗機に任せるのかの感覚は、実際に飲食店に行ってみないとわからないと思うが、ここまでブログを読んでくださった方であれば、「ああなんか路上生活者が言ってたな」と記憶が沸くはずである。知ってるだけで有利かとは思う。
それから、お箸やスプーンは食器ラックとは別のラック(網目が細かい)を使用することがほとんどだと思われるので、注意しておくとよいと感じた。
また、タイミーのレビューを見るとよくわかるが、洗い場やバッシング業務は基本的に着用している衣服が汚れる可能性が高いし、特に洗い場の人間は、靴がびしょ濡れになるだろうと思われる。この点は事前に考慮すべきだと感じた。
タイミーでの洗い場業務は、後日も含め4店舗にお邪魔した。そのうち、教育が丁寧だったのは、お台場ダイバーシティの店舗であった。事前教育ではないものの、業務中の指示が的確だったのは、やはり吉野家さんだった。
また、吉野家さんは食器が洗い場的にも扱いやすいものだったので、割と感動した。牛丼屋だから当たり前なのだが、並盛、大盛り、特盛といった形で、サイズが違うものの、どんぶりという形は変わらない。笑
洗い場を経験しないと洗い場視点で食器を見ることは少ないと思うが、やはり回転数を上げる意味でも、牛丼ってのは最適化されてるんだなと感じた瞬間である。
洗い場業務を経験してみて、食器は真上からみて中心を通る対称軸を基準に線対称、かつ、真上から見てその中心点を基準に点対称であるのが最も理想の形なのだと思った。つまり、円。笑 正八角形とかもおすすめではある。正多角形の食器を設計する場合は、角の数が偶数となるように設計すべきである。線対称、かつ、点対称であるからである。
最後に洗い場業務の辛い点を述べる。それはずっと同じ体勢であることである。個人的には、5時間程度であれば、忙しさで時間があっという間だが、それを超えてくると腰の痛みを自覚すると思う。笑
加えて、手は水にずっと浸しているイメージなので、業務後は皮膚がだるだるになる。男性は考慮しなくてもいいだろうが、ネイルに力を入れている女性は避けるべきだろう。
それに耐えられて、時給が高いのであれば、洗い場業務は難しいことはないので悪くない選択だとも思う。この記事がこれから洗い場に挑戦する人の参考になれば幸いである。
本日はこの辺で。ではまた。