SRX400 リアブレーキパッド交換しました キャリパー整備・ブレーキフルードエアー抜きに必要な工具など

私のSRX400は1990年製であり、近頃リアブレーキに違和感を感じたため整備してみました。SRX400に関しては意外にネット上に欲しい情報(各部のボルトサイズなどわからないと工具を揃える際に苦労します)がなく、現状自身で整備しようとする方も少ないようですから、ここにまとめておきます。
なお、ブレーキフルードのエアー抜きに注射器とホースを使用する方法もありますが、今回は使用しませんでしたので予めご了承ください。
必要工具
あくまでYAMAHA SRX400の、それもリアーキャリパーを整備する際に必要な工具であって、その他には適用できないかも知れません。また、SRX400にも前期型・後期型と種類があり、リアサスペンションの本数がそもそも違います。よって、ブレーキフルードの補充のために取り外すボルト位置などが異なる場合があります。
この記事ではSRX400 3VNの私のバイクの整備方法のみ記載しています。必要工具は以下の通りです。
・メガネレンチ:14mm(キャリパーを分解する場合のみ)
・コンプレッサー(キャリパーを分解オーバーホールする場合のみ)
・メガネレンチ:12mm
・メガネレンチ:10mm
・メガネレンチ:8mm
・六角レンチ(サイズ失念しました。申し訳ございません。)
・スクレッパー(無くてもいいがあるとブレーキポッドを押し戻す時に便利)
・ブレーキフルード
・ブレーキパッド本体
・ウエス等の養生部材
・プラスドライバー(フロントブレーキも整備する場合)
・M10の長いボルト(リザーバータンク固定ボルトが折れる可能性がある)
今回使用したブレーキパッド:EV-240D
今回は違和感を感じていたもののそこまで重症ではないと思っていたので、コストパフォーマンス重視で安いブレーキパッドを注文して使用しました。
ブレーキパッド:型式 EV-240D
この型式はSRX400 3VNのリアブレーキに適合します。



リアブレーキキャリパーの写真
実際にキャリパーを見た方が早いのですが、ネット上に意外に写真がなく、一応撮影してみました。

リアは対向の1ポッドキャリパーになっています。

水色の丸で囲ったボルトで12mmのレンチを使用します。普通のレンチでは舐めてしまって外せない可能性があるので、基本的にソケットレンチかメガネレンチを用意することを推奨いたします。

エアー抜き用のバルブを緩める場合に、8mmのメガネレンチが必要になります。こちらも手間だしお金はかかりますが、メガネレンチを用意した方が無難です。SRX400のリアキャリパーは画像からもわかる通り2箇所からエアーを抜く必要がありそうです。

ブレーキパッドを外すには水色の丸で囲った六角ボルトを外す必要があります。これにより、ブレーキパッド本体がキャリパーに固定されています。大変申し訳ございませんが、六角のサイズは失念しました。ただ、幸いなことに私の場合は車載工具に3種類のサイズの六角レンチが入ってました。

ブレーキフルードを補充するためには、画像右上のリザーバータンクから補充する必要がありますが、これが厄介で、画像の水色のボルトを緩めないとリザーバータンクの蓋を開けても蓋が外れないように設計されています。まあ、仮に蓋が緩んでも吹っ飛んでいかない安全側の設計なので文句はありませんが、整備の時には気だるく感じてしまうのが人情というものでしょう。ここで10mmのメガネレンチを使用します。だだし、このボルトに関しては他の構造物とメガネレンチが干渉するため、ソケットレンチを用意した方が無難です。
※私の場合は今回キャリパーのオーバーホールまではやりませんでしたが、このキャリパーを分解する際には14mmのボルトを2本外す必要があります。上記までの画像向かって奥、ホイール側から見える位置にあります。
実際に作業してみて
私のSRXくんは、今となっては旧車の部類に入るかと思われ、リザーバータンクのボルトが錆びていて折れてしまいました。笑



私は流石にボルトが折れることまでは予想しておらず、路上整備だったこともあり、予備ボルトまでは用意しておりませんでした。少し付近にボルトが落ちてないかな、と探してみたところ、外装を固定しているボルトが同じサイズぽかったので、これを外して転用しました。笑

リアブレーキパッドは、「なんか違和感を感じた」というレベルで整備してみたものの、パッドがそもそもなくなっておりました。危ないところでした。


作業後はエアー抜きを行なって、きっちりブレーキが効くことを確認しました。エアー抜きの方法に関してはyoutubeで見た方がわかりやすいかと思います。バルブにホースをつけて注射器で吸うことにより、ブレーキフルードをブレーキホース管内に満たす方法がよく紹介されていますが、私は単純にブレーキフルードを補充しつつ、ブレーキペダルを踏むことによりエアーを抜きました。その際バルブから当然フルードが漏れ出るため、養生が必要です。
交換後の乗り心地とまとめ
ブレーキパッドの交換後は、やはり違和感もなく素晴らしい制動力を回復しました。私は元々雪国で郵便局員をしていた経験もあることから、リアブレーキを主に多用している乗り方をしています(雪の上でフロントブレーキを使用すると死ぬため)。したがって、リアブレーキがしっかり効くと安心感がこんなにも違うのかと感動しました。そして、整備していて気がついたのですが、SRX400 3VNのリアブレーキマスターシリンダーって一応bremboなんですね。笑
腐ってもbremboというべきか、安心感のあるブレーキになりました。今後はフロントブレーキもきちんと整備していこうと思います。